人種差別とニュージーランド先住民族と英国に侵略されたオーストラリアの話

こんにちは、ほなみんです。

 

先日「銃・病原菌・鉄」という本を読み、「人種差別が起こるようになった理由」について知りました。

とても興味深い話だったので、忘れないようにまとめておこうと思います。

 

それではどうぞ。

人種差別について

「人種ごとに遺伝的な違いがあり、それが頭の良さや性格にも影響している」

この世界には人種差別というものがあり、昔からこう考えられてきました。

いわゆる「黒人や黄色人種は白人よりも劣っている」という考え方です。

 

 

アメリカの白人心理学者たちは、「白人は有色民族よりも知能が高い」ということを証明するために何年も研究をしてきました。

しかし、現在でもその研究は成功しておらず、それどころか最近は「人種によって知能に格差はない」ということがわかってきました。

 

長い間「後進国であるアフリカ人よりも、先進国のヨーロッパ人の方が知能が高い」という考え方が一般的だとされていましたが、

人種差別や地域格差を生み出した原因は、地理的な問題であるということも判明しました。

 

人種によって知能や性格は異なるの?

「人種によって知能に格差はない」と考えられるひとつのきっかけになったのが、ニュージーランドの原住民のマオリ族とモリオリ族の話です。

 

200年ほど前まで、ニュージーランド北部にはマオリ族、ニュージーランド東部にあるチャタム諸島という離島にはモリオリ族という民族が住んでいました。

モリオリ族もマオリ族も、先祖は『ポリネシア農耕民』という同じ人種でしたが、彼らは何世紀にも渡り、独自の社会や文化を築き上げていきました。

 

戦闘武力に長けたマオリ族

マオリ族はニュージーランド北部の暖かい気候に恵まれ、農耕をはじめるようになり、人口を増やし、農耕器具だけではなく武器や工芸品を発達させ、武力闘争に長けた社会を築きました。

 

平和を愛するモリオリ族

対してモリオリ族が住むチャタム諸島は、豊かな自然や食料に恵まれ、高度な技術を必要とせずとも豊かに生活することができたので、狩猟民族に逆戻りするような生活に戻っていきました。

※狩猟民族とは生活に必要なエネルギーを狩猟によって得る民族のことで、いわゆるその日暮らし。農耕や牧畜が始まる前は全ての民族がこれに該当しました。

2,000人ほどしか住めない小さな離島だったので人々は仲良く協力しながら生活をするようになり、争いを放棄し、音楽などの文化を築き、平和を愛する社会を築きました。

 

しかし、1835年、モリオリ族はマオリ族によって滅ぼされてしまいました。

単純な武器しか持ち合わせていなかったモリオリ族は戦闘武力に長けたマオリ族に敵うはずもなく、全滅してしまったのです。

 

このように、マオリ族とモリオリゾ族は人種が同じでしたが、何世紀にも渡ってそれぞれの社会を形成してきました。

この結果が、「人種によって知能が異なる」のではなく「環境によって人種が形成される」ものだと考えられるきっかけになりました。

 

オーストラリアがイギリスの植民地になった理由

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知能や性格に人種が関係ないということが明らかになりましたが、これはオーストラリアがイギリスの植民地になった理由も同じです。

※元々オーストラリアは原住民『アボリジニ』が暮らしていた土地でしたが、18世紀末期にイギリスに侵略(植民地化)されることになりました。

 

先進国になったイギリス

天候に恵まれないイギリスでは食料が不足し、生き延びるためには自分たちで食料を生み出す必要がありました。

イギリス人たちは食料を確保するために農耕をスタートし、航海技術などのテクノロジーが生まれ、文化がどんどん発達し先進国となっていったのです。

 

芸術文化が発達したオーストラリア

逆に、オーストラリアでは広大な土地に豊かな資源があったので、農耕をせずとも豊かに暮らしていくことができました。

原住民アボリジニは自然と調和し、自由な時間を使って儀式や物語や音楽を楽しむようになりました。

それによってダンスや楽器、アートなど独自の芸術文化が発達していきました。

 

このように、育った土地の気候によりそれぞれの文化が発達していきました。

テクノロジーが発達したイギリスには敵うわけもなく、オーストラリアはイギリスの植民地になってしまったのです。

 

これらの研究によって、人種やDNAなどにより知能が異なる・能力が劣るというのは間違いで、育った環境によって形成されたということがわかりました。

人種差別を生み出したきっかけは、元々は土地や環境にあったのです。

 

最後に

読書メモになってしまいましたが、もっと知りたい方はこちらの本がオススメです。

【文庫本】


【Kindle版】

 

【参考文献】
父が娘に語る経済の話 / ヤニス・バルファキス著、関美和訳
文庫 銃・病原菌・鉄 / ジャレド・ダイアモンド著

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